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何にせよ、上演が近くなった稽古場というものは一筋縄ではいかないと申しますか、状態が切羽詰まって少々感情の振れ幅などがおかしくなってくるとか、そんな空気で稽古やってます。それに影響されてなのか、或いはそんな空気などどこ吹く風でただ単に不思議ちゃんなのか…《青：川上》の描写がおかしいとこがそこココに…。

《桃：★カンペ？カンペ？カンペ？》

カンペ？何？何が言いたいの？カンペが何の略語か分からないの？「カンニングペーパー」よ？！違うの？これがカンペなの？って聞いてるの？あぁ、そうね、確かに…。

「カンニングペーパー」と言えど、人間としてホントに「カンニングペーパー」にしていたわけじゃございませんで。スケッチブックにはＧＭ扮するところの「《緑：耳》」が「《緑：耳》」として解るように《橙：何か》が書いてあったのでした。はい、《橙：何か》ですよ。。。記憶が正しければ、わたくし人間から見れば、あれは何か絵のようなものでございました。。。何を描いていたかは…秘密（って、《赤：正直言うとハッキリ覚えてないだけ、ごめんなさい》）。

《桃：★P116の跡の「ハッ」の所　オーバーに》

前ページでご説明の通り、跡部役・《青：渡辺》のパントマイム満載でお送りする「《緑：第7章　ＤｒｕｇＥｌｅｖａｔｏｒ（前）》」、稽古が進んでおります。セリフや状況の説明は全て外部の人間がしますので、《青：渡辺》くんは言葉以外で説明しなければなりません。

ところで、いつのまにか考え事に埋没してボーッとしていて、何かのきっかけで「あ、しまった、ボーッとしてた」って気づく時ありませんか？手帳に出てくる「ハッ」は、そんな時の「ハッ」です。ただ、《橙：一般の反応として「ハッ」って声に出さないし、そんな大げさに「気づいたっ」て反応はしないものです》。とか言いながら、ワタクシ・《青：矢野》はそういった類のリアクションがバカに大きいそうで、よく周りの人に驚かれます。余談はさておき。その「ハッ」の所は「オーバーに」して見せてって演出の指示でございました。真下に向いていた首を、ほぼ真上に上げるくらいの勢いでオーバーでした。。。それくらいしないと、言葉以外で説明ってのは出来ないものです。

《桃：★P118の耳のアッカンベーの所「ミッミー。」と言うセリフを入れる》

《青：渡辺》くんの演技のお相手をする役回りを仰せつかりましたＧＭ役・《青：門司真理菜》嬢、このシーンでは「《緑：耳》」役です。前後関係をすっ飛ばして説明してしまいますけど、「《緑：耳》」が《青：渡辺》くんにアッカンベーするシーンがありました。しかし難儀なことに「《緑：耳》」は「耳語（《橙：ミミーン》とか《橙：ミミョン》とか…）」しかしゃべれません…。稽古場ではしばらく『「アッカンベー」は耳語でどう言うのか』で演出初めみんなが頭を悩ませました。だって、耳語を母国語にしてる人が周りにいないんだもん。

《桃：★真さん、セリフのニュアンスで苦戦中》

“苦戦中”第一弾は砦真理役・《青：矢野》でございます。ところで…ニュアンスで苦戦中…？ニュアンスで苦しんだことあったっけなぁ…と考えに考え、記憶のヒキダシをひっくり返してやっと判りました。《青：川上》くん、それは「《橙：ニュアンス》」でなく「《橙：アクセント》」だ！

と、こんがらがりをやっとこさほどいて解説に参りましょう。と言っても、そんな解説することでもないですが。。。関西出身の《青：矢野》はかなりの頻度で「標準語になってない！！訛ってます！！」って怒られます。正しいアクセント聞いて一度言えても、いざセリフになると元に戻ったりします。しかも《赤：正しいアクセントが逆に訛って聞こえたりします》。困りものです。これには随分と苦戦しました。私だけでなく演出も…、ごめんね。

《桃：★跡さん、パントマイムで苦戦中　跡さんダンスで苦戦中かなー　クルクル回わるをクルクルクル…》

“苦戦中”第二弾・第三弾は跡部役・《青：渡辺》です。苦戦するのは言わずもがななシーンではあります。とうとうダンスまで出てきてしまいましたからね〜。しかも一人社交ダンスもどき！！一人でクルクル回って、舞台をクルクル回ります。舞台中心を軸にして自転しながら公転していたわけです。あ、《青：川上》はこのことを言いたかったのかしら「《橙：クルクル回わるを、クルクルクルクルクル》」は！！…う〜ん…よくとらえすぎかな〜。。。