本公演では織り込めなかった色々な「アイデア」や「試行」や「やってしまった感」を放り込んで、LifeRの要素を寄せ集め、詰め合わせ、30~40分の短編にパッキングして上演します。料金は一律1000円、本編を含めて1時間弱。重くて軽いひとときに、お札一枚と気軽な覚悟を持ってお越しください。
加エテ同時表示ノ試ミ
2010年3月
6(土) | 7(日) | |
13:00 | ● | |
15:00 | ● | ● |
18:00 | ● | ● |
20:00 | ● | ● |
各回30分前より開場、受付開始いたします。
東京メトロ銀座線「田原町駅」より徒歩5分
前売・当日 ¥1,000-
Web予約
今回、ご用意できるお席が少なくなっており、ご予約のない場合、入場いただけないこともございます。ご了承ください。予約ページで現在の受付・残席状況もご覧いただけますので、そちらもご参照ください。
本編開始5分前までにご入場ください。もしくはそれ以降のご入場となります旨ご連絡頂けると幸いです。
ご予約は指定の回が始まる40分前まで受付致します。
矢野 公佳
宮本 荊
渡辺 啓太
山根 貴之(テンダープロ)
2010.3.9 追記
テキストの配信をこちらで『リプレイ』できます。ご来場いただきましたお客様も、そうでない方も、どうぞご覧下さい。
※上演(リプレイ)に実時間で30分ほどかかります。こちらは「時間の流れ、間隔」を再現しますので、個々にパッと見たいという場合はTwitterで@mix_pをご覧ください。
今回は普段あまりお目にかかれない
などを上演中リアルタイムでTwitterにて配信します。同時刻にPCで、あるいは携帯で見ることができるようになります。
本編と同時に追いかけるもよし。あるいは先行の回で配信されるものを見て想像してから観劇することも、観劇後にまとめてご覧になって思い返すことも、あるいはいっそテキストは見ないとうことも可能です。
通常の台詞などでも、「五割程度印象に残してこの部分は通過してもらおう」「この部分の意図は全編終わった頃に気付いてもらえれば」「ここはガッツリ飲み込んでいただこう」などなど想像してお届けしているものがあったりしますが、今回は見方次第で本編の意味も変化するかもしれません。
またト書きと照らし合わせると役者のミスがバレてしまうかもしれません。お客様のほうでも同時に見るとなると、本編を見ながら携帯をいじって・・・とかなり忙しいことになるやもしれませんが、是非とも現場でその結果を見届けてください。
今回のテキスト同時配信には「Twitter」というサービスを使用しています。140文字以内の短い発言(つぶやき)をリアルタイムに発信、受信、共有してゆくWebサービスで、多くの人をフォローするほど、沢山の「今現在の発信」を見ることができるようになります。詳しい使い方などは
Twitter公式ナビゲーター「ついなび」:http://twinavi.jp/
の「使い方を知る」などをご覧下さい。
稽古中のつぶやきから本番時までアカウント「@mix_p」で配信しています。
▼PCで見るなら
▼携帯で見るなら
http://twtr.jp/user/mix_p/status
↑にアクセスしてください。そのままでも見ることはできますが、「登録(無料)→フォロー」していただくと「@mix_p」につぶやかれると同時に皆さんのアカウントにも表示されるようになります。
タグ「#mixp」でも
もしくはTwitterページにて、検索欄に「#mixp」を入力してみてください。このタグが付いている関連発言が全て表示されます。
当日、会場でも詳しくご説明いたしますが、同時閲覧をする場合はくれぐれも携帯等をお忘れになりませんよう。そして上演が始まりましても携帯電話の電源をお切りになりませんようご注意ください。
※登録にはメールアドレスが必要です(表には公開されません)。
※本番時にこれらをご覧いただく際に発生するパケット料金などの通信料はお客様負担となります。ご了承ください。
大きな声では言えませんが、残念ながらご来場いただけない方も当日上演時刻にご参加いただけると幸いです。
PCやお手元の携帯で上のページにアクセスしていただきますと、会場内で進んでいる時間と同じもの(上演本編以外)を目にすることができます。会場外からの意見も発言でき、タグ「#mixp」を付けたものは会場内のお客様が目にすることにもなります。
タグを付ける場合は、本文の最後に半角スペースを入れてその後に「#mixp」を入れてください。
黒猫をタイトルに冠した奇談について自分に話してくれた先輩が一緒にこの通信講座のことも教えてくれた。自己啓発というやつか、そんなモノが必要だと見られているのはいい気はしなかったが、実際の所必要であったとやってみて判った。
自分は自己に対する啓発が足りなかった。足りなかったから苦労していた。解明し、識別し、感覚から反射的に運動神経に至る経路を理性で遮断する。反射行動は偽善の象徴。理性でコントロールするのが悟り。悟り・・・は言い過ぎか。せめて落ち着けるポジションを発見したい。
このテキストも、ビデオも、内容がトチ狂っていると解るからこそ役に立つ。教材ビデオのスカした喋りも慣れてくると愛嬌がある。せめて誰もいない独りだけのこの部屋の中では、完全に上目線で自己を啓発してやろう。
今のところ・・・自分のアプローチは間違ってないような気がするけど、どう思う?
ポーの短編「黒猫」を小学校で読んだときには唯ひたすら怖かったが、今読み返してみるとこれは神秘主義妄想を凝縮させた巧い逃避話だなと思える。
産まれてから死ぬまで善であり続けなければならないというのは禁煙に似た状態で、地獄へ行かないためには来る日も来る日も善い行いを続ける・・・というより悪い行いをしない日々を続ける必要がある。勿論妥協を含めれば言うほど難しいことでもなく、現に誰もがそうしている(からこそ北斗の拳の世界のようにならない)のだが、ひとたび認識してしまうと途端に難しくなる類のものでもある。
その縛りから解放されるためにはどうしたらよいか。これも禁煙と同じ、一度悪に染まればいいだけ。最早「人に好かれなければならない」「人に親切にしなければならない」などと気をもむ必要もなくなる。それで晴れて自由の身となる。そしてその一点を描いたのが件の『黒猫』ではある。
この主人公は異常に見えるし『バロック』の皮を一枚剥がせば滑稽ですらある。当人ですら理解できていないこの主人公の心の内に共感もできないが、ただ理屈は分かる。そして分かった瞬間、正常が本当に「正」なのかジワッとぐらつき出すのがこの話の気味の悪い所で気持ち良い所でもあると思う。今作では短編「黒猫」からストーリーではなく『その感覚』を拝借させていただいた。
「来る日も来る日も善い行いを続ける」ことはもしかして途方もなく長い道程なのかも知れないという震えが、ふと心をよぎって怖くなる瞬間を感じていただけたら幸いと思う。
宮本 荊